高齢妊娠の備えについて

昔に比べると結婚後も働き続ける女性が増えると共に地位向上も進み、女性の初産年齢が上がり、今では30代での出産が最多を占めていると言われています。
30歳を過ぎてから出産という問題に向き合う時に避けては通れない高齢妊娠という現実。
周囲に居る身近な存在の人たちからも高齢妊娠に関するデメリットについて話を聞いたりすることがあるのではないでしょうか。

では、高齢妊娠・高齢出産にはいったいどの様なデメリットがあるのか、デメリットだけでは無く、メリットもあると思いますので見てみましょう。

高齢妊娠、高齢出産での大きなメリット、それは経済的な負担が少ないという事。
殆どの方が10年以上の社会経験を経ていると思いますが、年齢的に収入も安定しており、蓄えもそれなりにあるという方が多いでしょう。

経済的な不安は夫婦間の絆も時として薄れさせる事もありますが、しっかりした経済基盤を持っている事で、夫婦が一緒に妊娠、出産という目標に立ち向かっていくことが出来るでしょう。

さらに、体にも嬉しいメリットが。
実は25歳未満で出産した女性と、30歳以上で出産した方を比べると、17%も子宮がんリスクが少ないというデータが公表されています。
40歳以上では45%近くの減少ですからとても嬉しいメリットですよね。

また、妊娠、出産する事で生活リズムが整い、健康面に意識を集中させるため、何かと体力の曲り角と言われがちな年代ですが、万全のコンディションで過ごすことが出来る方が多いそうです。
では逆にデメリットですが、これはすでに皆さんもご承知の様に、卵子の老化などによって妊娠率の低下、流産率のアップという事が第一に挙げられると思います。
また、妊娠中には高血圧症や妊娠糖尿病などの妊娠中毒症のリスクや染色体異常の発症率も増加してしまいます。

しかし、むやみに恐怖に感じる必要は無く、主治医としっかりコミニケーションを図りながら、健康維持に努め、ポジティブな気持ちを心がけるだけでもリスクはぐっと減らすことが出来ますので前向きに捉えるようにしたいものですね。

また、高齢妊娠に備えたカラダづくりも大切な要素になってきています。
高齢妊娠では20代の妊娠に比べ、胎児の先天性異常の確率もぐっと上がってしまうため、葉酸を摂取して少しでも赤ちゃんが健康で生まれて来る確率を上げることも大切な準備の1つです。
妊娠初期からしっかり摂取し、高齢妊娠に適したカラダづくりを目指しましょう。

高齢妊娠に深いかかわりのある卵子の老化とは

日本産婦人科学会による臨床試験では老化した卵子を使用して妊娠について調査をした結果、流産率が6割以上に及ぶ結果につながったと発表しています。

流産率を調査した結果、35歳まではほぼ横ばいなのに対して35歳以上になってくると年々確率が上昇し、46歳になるとその確率は7割以上という結果が出ています。
この35歳という年齢、実は卵子の老化が始まる年齢と言われており、閉経への準備をスタートさせることから始まる事が判っています。

閉経とは月経がなくなる事を言いますが、突然月経が来なくなって終わるのではなく、月経が不規則になり、次第に月経と月経の間隔が数か月に一度のペースになり、やがて日数が減りはじめ最終的に閉経になります。

卵巣機能の低下が始まり、卵子の質や卵子そのものの数も減少していくため、妊娠を望む方にとっては妊娠の確立も低くなるという事に繋がります。
19歳から25歳までの方が妊娠する確率と29歳から35歳までの方が妊娠をする確率では約半数に確立自体は下がっていますが、誤解をしないで頂きたいのは、“妊娠できない”のではなく、“妊娠しにくくなる”という事です。

卵子の老化が始まると、卵子はどうなっているのかと言うと、実は染色体異常を抱える卵子が増えてくるという事になります。
染色体異常は35歳の時点で50%なのに対して40歳では9割近くが染色体の異常を抱えた卵子という事が分かっています。

最近ではNIPTと呼ばれるリスクが殆どなく受けられる新型出生前診断もあるため、気になる方はそういった検査も受診してみることもおすすめ。
東京でNIPT(新型出生前診断)が受けられるおすすめクリニック | NIPTクリニックガイド

また、多くの方が誤解をされている部分でもありますが、35歳だから卵子が劣化するのではなく、徐々に妊娠率が下がっていきますが、これは子宮年齢にも大きく左右される事ですので一概に年齢でひとくくりにしてはいけません。
男性の精子は常に新しく作られるのに対して、女性の卵子は生まれた時からすでに決められて数だけをそれぞれが保有しており、それをずっと抱えていき、排卵によって徐々に数が減少をしていきます。

20歳の方であれば、卵子が出来てから20年が経過、35歳の方であれば卵子が誕生してから35年が経過しているという事になります。
しかし、卵子の老化が始まっているからと言って妊娠が出来ないわけではないので諦めないでください。